妊娠初期多胎児のエピソードについて

最初に妊娠を知ったきっかけは、妊娠検査薬からでした。陽性反応が出てとても嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。
陽性反応が出た次の日に産婦人科を受診すると先生から、「話によるとまだ妊娠して間もないから、今膣内エコーを行うとその刺激で流産してしまう可能性があるから、もう2週間くらいしてから受診してください。」と言われ、その日はもどかしい気持ちで産婦人科を後にしました。

元々子供が欲しくて、望んでいた妊娠だったので妊娠したと分かったときは旦那と二人で大喜びしました。病院へ行って早く自分のお腹の中に赤ちゃんがいるのを確信したいと思っていたので、2週間という時間は一日一日がとても長くてお風呂に入る時や、寝る前などは本当にいるの~?とお腹の中に問いかけたりしていました。
待ちに待った2週間後、尿検査をして再度妊娠検査薬で妊娠の確認検査と、エコーでの診察がありました。エコー画面を見せてくれて先生が丁寧に説明してくれました。「これが赤ちゃんだよ、小さいけど心拍があるのがわかる?動いているでしょ?」私は自分の目で確かめて、先生の説明を受けているうちに感動のあまり、すごく胸が熱くなりました。
その時、先生が「ん?まって!!ちょっと!これ双子だよ!!」

私は先生の言葉にすごく驚いて、内診台から飛び起きて、画面をじっと凝らしてみました。
エコーの機械を動かしていくと先ほどよりもひとまわり小さいけれど、確かに同じような形をした赤ちゃんがいました。嬉しいような気持ちと驚きを隠すことができないような動揺した態度が一気に押し寄せました。しかし、私たち夫婦はどちらも実家が県外で遠いし旦那の仕事も不定休で夜も遅いしそんな環境の中、日中私1人でこの子たちを同時に世話することが私には可能なのだろうか。という現実が不安とともに段々と押し寄せてきました。
少し呆然としていると先生が「んー、でもこっちは心拍ないし動いている様子ないし、週数もまだ経ってないからもしかしたらダメかもしれないなぁ。様子見たいから1週間後また受診してください。」と言われその日は帰宅しました。
帰宅後、旦那もその話を聞いて驚きました。初めての子育てなのに初めから2人分。しっかり育てられるか。そこが経済面よりも何よりも一番のネックな部分でした。

その日からの1週間はいろいろ考えて過ごしたからか時間があっという間でした。1週間後の受診でも結局心拍は確認できず、どのみち個人病院では多胎児は診察できないとされ、大学病院へ紹介状を書いてもらうことになりました。
大学病院での受診後は、心拍どころか赤ちゃんの姿すら確認することができず、これは同時子宮外妊娠の可能性があるので経過観察をしながら様子を見ましょうと言われました。

妊婦健診が始まる12週頃になっても結局、一度も確認することはできませんでしたが、先生からは片方がいなくなってしまったことで、もしかしたらもう片方の赤ちゃんにも何らかの影響があるかもしれないと言われ、最初に妊娠して嬉しいという気持ちよりも、いつしか不安で不安でしょうがない気持ちのほうが強くなってしまいました。
安定期に入るまでは時々出血もあり、おすすめ葉酸サプリや薬を処方されることもあり不安なことが多々ありましたが、安定期後は体調も落ち着き気持ちにも少しずつ「お母さんになる」という気持ちから前向きな気持ちになってゆきました。

出産も予定日に陣痛が来て12時間の陣痛に耐え安産で元気な男の子を出産。3700g超えで健康な赤ちゃんでした。みんなからは、もう一人の子の分も一緒にその子の中にいるんじゃないかな?と言われ、そう思うと2人分育ててる気持ちになります。今でも、買い物時に双子のお母さんと遭遇すると心の中で『自分もこんな感じだったのかもなぁ』と思ってしまいます。今は1人の子供にたくさんの愛情を注いで元気に育ってくれることを願うばかりです。

妊娠中の体の変化について

妊娠中は様々な体の変化が起こります。
私が妊娠初期に体の変化が感じられたのは、「食」の変化ではないでしょうか。多くの方は「悪阻」を経験され、とても苦しく辛い思いをされた方もいるかもしれません。何度も嘔吐を繰り返して、食べられなくなってしまい、入院される方や、逆に食べてないと気持ち悪くなる「食べ悪阻」の方もいるかもしれません。
そんな中、私は幸いにも妊娠中の悪阻はほとんど感じられませんでした。少し、なんとなく気持ち悪いなと感じる日もありましたが、寝込んだり何度も嘔吐したりといった重い症状もありませんでした。強いて言うなら食べ物の好が変わったくらいです。妊娠初期はサッパリしたものが食べたくて良く酢の物や果物などを摂取していました。特にグレープフルーツや、グレープフルーツジュースは頻繁に飲んでいた記憶があります。また、私が妊娠したのが10月末で寒い時期だったのにもかかわらず凄く喉が渇いて水分補給を頻繁にしていました。それから、悪阻はなかったものの軽い貧血があり、眠くて仕方ない日々が続きました。丁度お仕事を退職してからの妊娠だったので、妊娠初期は朝と夕方に30分くらいお昼寝をしていました。今思うと、まるで赤ちゃんのようです。現在私には8か月の息子がいますが、息子は今朝起きてご飯を食べて、ひと遊びすると朝寝に入ります。朝寝が終わるとまたひと遊びして、母乳を飲んだあとまたお昼寝をします。大体30分から1時間くらい寝ます。あの頃の私は現在の息子のように、朝起きて朝ごはんを作り、食べ、洗濯を干して、掃除して一通りのことが終わると寝て、また起きて好きなことをやって昼ご飯を食べてまた少し家事をし終えた頃眠くなりお昼寝をしていました。妊娠中の行動が今の息子の行動と重なるので思い返すととても面白いです。
妊娠中期に入ると、いわゆる安定期に入り以前のような眠気や貧血も納まりました。見た目では、お腹も少し目立つようになり、体毛も少し濃くなり始めました。妊娠する直前にエステで脱毛をしたのにもかかわらず、妊娠の影響なのか薄く脱毛した毛が生えてきてしまいショックだったのを覚えています。顔の産毛もなんとなく濃くなりました。
また、私の場合は夜中に決まった時間に目が覚め、必ず2回ほどトイレに行くのが習慣となりました。お腹の中の赤ちゃんも、私が起きるころは決まってお腹の中でピクピク動いてくれて夜中に赤ちゃんに話かけたりもしていました。
食事の好みも初期のように、サッパリしたものが食べたいといった願望も減り、妊娠前の食事をするようになりました。
妊娠後期にはお腹もだいぶ大きくなり、立ち上がる際にも「よっこいしょっ」と声出しをしないと立ち上がれない状態です。腰痛や恥骨痛もあり歩くのも苦痛な日々が続きました。就寝中は仰向けやうつ伏せで寝るのが苦しく横を向いて寝ました。寝返りをすると足が頻繁にツルようになり、血流を良くするために布団の中にクッションを入れて足を高くして寝るようにしていました。特別な変化はそれほど見受けられませんでしたが、赤ちゃんの成長共に自分の体もそれ相応の体系になっていくのだと改めて妊娠中の事を思い返すと面白いものです。